音楽業界のこと

テレビやレコード会社の制作デスクとは?経験歴9年の私が仕事内容などお答えします!

みなさん、こんにちは!きらなみ(@kiranamialoha)です。

今回は、私が経験してきたレコード会社やTV番組制作会社での「事務」的な仕事「制作デスク」について書いていきたいと思います。

きらなみ

私は、制作デスクとして仕事をしていた期間が一番長かったです!

ねこ友

どれだけやってたの?そんなにおもしろい仕事だったの?

きらなみ

そうだなぁ、レコード会社・TV番組制作会社併せて9年はやってたかなぁ。

色々な部署に関われるからおもしろかったよ!

この記事をご覧いただく事で、制作デスクの魅力が伝わって、やりたいと思ってくれる人が増えるといいなぁと思っています!

主に女性が多い職種ですが、男性もやりたいと思えばもちろん挑戦できます。

この職種につくと、その先レコード会社ではA&Rや、TV番組制作会社ではディレクターやアシスタントプロデューサーを目指す事も可能です。

制作デスクを経験する事で、「制作」という現場の仕事の流れを理解できるため、制作業務に挑戦したい、と思うとスムーズに仕事に入る事が出来ます!

制作デスクの仕事内容

私は、TV番組制作会社とレコード会社の両方で「制作デスク」をしていました。この2つは少し異なる部分があります。

両方を詳しくみていきましょう。

【レコード会社としての制作デスク業務】
  1. 日頃外出が多いA&R(ディレクター・マネージャー・プロデューサー)の社内業務が滞らないように、各部署と連携を取りながらサポート。
  2. 経費精算や、プロジェクトの予算実績管理。
  3. 商品となるCDやDVDなどに使用されている音や映像を確認。どの曲が何分使用しているかを調べてJASRACなど著作権関係を登録。
  4. オリコンチャートの順位を必要としている事務所へメールで連絡。
  5. ライブ開催前に関係者をどの席に着席してもらうか、などを担当A&Rと話し合いながらのシートアレンジ。
  6. ライブ当日の関係者受付。
  7. ライブ終了後の関係者挨拶用の会場つくりやドリンクの用意
  8. 日々の事務としての業務。(資料作成・整理・コピー・備品管理など)

などなど。他は突発的な事に対しての臨機応変な対応が求められます。

【TV番組制作会社としての制作デスク業務】
  1. プロデューサーやディレクターのスケジュール管理。
  2. 外出が多い人たちの社内業務が滞らないように、各部署と連携して業務サポート。
  3. 経費精算。
  4. 番組の同録作成、出演者の事務所に郵送。
  5. 番組収録当日までのスケジュール管理(出演者の事務所に台本やスケジュールを送ったり、旅費交通費が必要な場合は新幹線のチケットを購入して送ったり、出演者のホテルを手配したりなど)
  6. お弁当の発注。
  7. 収録当日の楽屋の準備。(お弁当や台本、スケジュールを楽屋に入れたりする)
  8. お菓子やドリンクなどのケータリングを準備。
  9. 日々の事務としての業務。(資料作成・整理・コピー・備品管理など)

などなど。こちらも突発的なものに対して臨機応変な態度が必要になります。

※TV業界の場合は、「デスク」の概念が違う場合もあります。報道系は、デスクは男性が多く、仕事内容も異なります。
今回は、あくまで「バラエティ番組」で仕事をした私が経験した業務内容になりますので、ご理解ご了承下さい。

いかがでしょうか。レコード会社とTV番組制作会社では、比較的やる事が似ているようで違う事もありますよね。

ただ、どちらも事務とはいうものの、動く仕事の方が多いですし、土日が仕事になる事も。

ライブや収録があった場合は、夜遅くまで業務が続く事もあります。

TV番組制作は、番組ごとにこの業務を行うので、抱えている番組が多ければ多いほど大変です。

レコード会社は、チームというよりはA&Rが「個人商店」のような感じで動きますので、担当するA&Rの人数が多いほど、リリースも毎週重なったり、ライブも毎週あったりします。

なので、仕事量は膨大になるかと思います。
ゆえに…忙しいと思ったほうがいいかもしれません。

制作デスクの立場と魅力について

<チームの中ではどんな立ち位置?>

基本は業界の中では、基本的には「事務」という扱いになります。イメージとしては、「すごくアクティブな動きをしていく事務」みたいな感じです。

なので、デスク作業だけではなく、立ち仕事や外出もそこそこありますし、手広い範囲で仕事が行えます。

業務にもよりますが、基本は土日祝日は休み、となりますので、仕事がない時は、きちんと休む事も出来ます。

<業界の中では魅力的な人気職!>

現場の人は矢面に立つため、精神的にも体力的にも大変なんですが、制作デスクはその部分はほぼないので、精神的には比較的安定しながら仕事に臨めます。

エンタメ関連で程よく良いとこが取れる、という部分が魅力的に見えるのか、かなりの人気職種です。

そのため、辞める人はあまりいないのも事実です。

とはいうものの、業界関連で転職サイトなどを探すと、たまにひょっこり求人が出ていたり、番組制作会社やレコード会社の公式HPでも中途採用欄に出てたりもしますので、その求人と出会う「運とタイミング」が大事になります。

どんな人が制作デスクにむいているの?!

さて、ここまで仕事の内容や魅力について書いてきましたが、一体どんな人が制作デスクに向いているのでしょうか?向いてない人は?

詳しくみていきましょう!

【天職かも!?むいている人】

  1. 座って作業する事務作業だけでは物足りない人
  2. 突然ふってくる臨機応変な仕事に対応する事が出来る人
  3. 色々な人とコミュニケーションをとるのが好きな人
  4. 元気ではきはきしている人

【残念ですがむいてない人】

  1. 決まった事だけのルーティンワークをしたい人
  2. 土日祝日休みがいい人
  3. 人とのコミュニケーションが苦手で、一人でもくもく作業したい人。

こんな感じです。これが絶対!ではありません。あくまで私の個人の意見ですのでご了承下さい。

給与は?多い?少ない?!制作デスク同士は仲良しなの?

さて、気になる給与面ですが、正直「ピンキリ」です。雇用形態で違ってくる事がほとんどです。

というのも、採用がレコード会社やテレビ局の正社員であれば、結構良い方だと思います。

TV番組制作会社の正社員になると、テレビ局員としての採用よりは少ないかもしれません。

あとは、アルバイト・派遣社員など、色々な雇用形態がありますが、都内で実家暮らしの人は比較的いいかもしれませんが、一人暮らしだと生活面のどこかで節約をする必要があるくらいの金額なのかなぁと思います。

そして、制作デスク同士は仲良しなのかどうか、というのは、私の経験した感じだとみんな協力して仲良く仕事をしていたと思います。

それぞれのチームに制作デスクが1人、という配置が多かったので、夜みんなでご飯に行ってお互いのチームの話やディレクターやプロデューサーの話などに花が咲きましたね(笑)

どこのチームも同じ悩みを抱えながら仕事をしているんだ、と共有できる瞬間です。

そういった同じ境遇を解り合っている仲だからこそ、お互い励ましあって仕事をしていける関係が作られる感じです。

制作デスクは縁の下の力持ち。とてもやりがいがある仕事です!

今回は、私が一番長く就いた職種「制作デスク」について書いてみました。

なかなか人気職種のため、空きがないのが正直なところですが、今回こちらの記事をご覧頂いたということは、少なからず制作デスクに興味を持っていらっしゃるかたもいるかたかと思います。

現場のみんなをオフィスから支える「縁の下の力持ち」的な存在です。

そして、色んな事に対応できるような能力も身につきますので、制作デスクから転職をするにしても新しい職場で重宝がられる事でしょう。

もし、制作デスクになりたい!というかたは、大手マスコミ系の派遣会社に登録をされるか、求人サイトで「エンタメ」を中心に探してみるか、エンタメ会社の公式HPなどの求人をこまめにチェックしてみて頂きたいです。

是非挑戦してみてくださいね!

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